いまさらながら、自分の中にはいろんな「偏見」があることを自覚し、そんな自分にとてもがっかりしてしまった。
- 職業に対する「偏見」
- 人のみかけ(容姿)に対する「偏見」
- 貧富の差など社会的立場に対する「偏見」
- 病気に対する「偏見」
- その他いろいろ
そんな「偏見」を持っている自分を責めてしまう。
なんとかして、自分の中からこの「偏見」を排除できないかと考えた。
しかし、これはエゴの罠だ。
排除しようとしても、「偏見」を抑圧するだけで、結局はうまくいかない。
今回、私が「自分にがっかりした」ことの一つには、私の根底に「完璧な自分」でないと「愛される価値がない」という思い込みがある。
だから自分の欠点(偏見を持つ私)をみつけて、必要以上に落ち込んだのだと思う。
しかし残念ながら、この世には完璧な人間は存在しない
わかってはいるが、自分に自信のない分だけ、完璧さ(ファンタジー)を目指してしまうのかもしれない。
そして、同時に「偏見」=「私自身」という同一視が起こっていた。
たしかに、私には「偏見」があるが、「貧乏」や「未婚」が人格でないのと同様に、「偏見」は私の人格ではない。
私の中にある「偏見」は、いま私がしている未熟な「物事の見方(捉え方)」なだけだ。
短所も長所も私の一部で、全部含めて「愛される価値のある私」なのだ。
そのこと(愛される価値のある私)を前提に、自分がもっている「偏見」をうけとめ、その「偏見」に向きあっていきたい。
「コンシャス・ラブ―二人の愛を育てる本」ゲイヘンドリックス(著)という本の一説にこんな言葉があります。
ほんとうの自己愛とは、あなたがうまくやれるかどうかにかかわらず、いつでもあなた自身にあたたかい気持ちをもっていられるということです。
それは自分の暗い面に向かって、明るい面に向かってするのと同じような愛想のいい挨拶ができるという、一つの能力といえるかもしれません。
コンシャス・ラブ―二人の愛を育てる本 (元気の出る心理学) (単行本)
ゲイ ヘンドリックス (著)
既に絶版になっている本ですが、いまなら中古本でAmazonで安価に購入できます。
この本は何度読み返しても味のある、本当にいい本です。
こちらの本のP.140~にある「ステップ2 自分を好きになる」は、受容れることができない自分にであったとき、とても役に立ちます。
人は、自分に起こる「問題」と、自己を同一視してしまいがちです。
- 貧乏な自分は価値がない
- 結婚していない自分には欠陥がある
- 年をとった私は魅力的ではない
- 病気になってしまった私は不幸だ
そして、自己攻撃がはじまり、問題はどんどん膨らんでいきます。
しかし、「問題」や「問題行動」は、あなた自身ではありません。
この章「ステップ2 自分を好きになる」を読むとそのことがとてもよく理解できます。
自分自身と「問題(問題行動)」を区別して、(ありのままで完璧な)あたなたがその「問題(問題行動)」ときちんと向き合えたとき、あなたにどんな選択肢がでていくるのか楽しみですね。