多発性嚢胞腎_PKD

猫の多発性嚢胞腎 Polycystic Kidney Disease_Cat (PKD) vol.3

毎日爽快

ミータコは退院してから1週間ごとに病院で経過を診ていただいております。

前回、2/22の受診ではナトリウム値173とかなり高くなり、点滴を続けることがリスクになっていることを指摘されました。
しかし、反面、水分が不足するともっとナトリウム値が高くなる可能性もあるのです。

そこで、先生から2つ提案がありました

  1. 一日おきに1回150mlの点滴(2/15-2/21実施)を、毎日1回100mlに変更
  2. 経口補水を1日100ml

 

めそっこ
めそっこ
え~!?今だってスポイトでリーナルリキッド飲ませるのが大変なのに、追加で1日100mlの水分なんて、ミータコの負担が増えるんじゃないの!?どうやったら100mlも追加で飲ませられるの~

もうかなり不安でしたが、水分が補給されるとミータコの身体的にはとても楽になるそうなんです。
そうであるなら、ここは何としてもやらなければいけないと決意し、経口補水に努めました。

と、ところが・・・
なんと受診翌日2/23水曜日には、飲んだ水を激しくおう吐する事件がありました。
受信日の翌日2/23の朝、点滴後しばらくしてから胃液嘔吐があったので、あわてて、30mlを経口保水したところ、かなりぐったりした後に、激しくおう吐し、飲んだ水を全部吐いてしまったのです。

あんなに大量に嘔吐したミータコを初めて見ました。
私はかなり狼狽し、病院に連れて行こうかと焦りましたが、先ずは本人を安静にしました。
ミータコはとても辛かったのかコタツの中に隠れてでてきません。
無理やり連れて行くよりも、私が病院までいき、嘔吐どめの皮下注射をもってきて、それを注射して様子をみることになりました。

夕方ころに本人がコタツからでてきたので、ひとまず安心。
その日は、リーナルリキッドも無理に飲ませることもやめ、少量の経口補水液(5mlくらい)を数回与えるにとどめました。

そうすると夜には、自分からカリカリご飯も少し食べるようになりました。

そして、翌日からは1回5mlくらいの経口保水の回数を増やして、なんとか1日100mlは飲ませることができるようになりました。

経口補水の結果かどうかはわかりませんが、それからは、自分でカリカリごはんを食べる量も増えてゆき、だんだんと元気も取り戻してきたようにみえます。


血液検査結果 2022年3月1日=

  • CREA 6.4 <前回5.8> (正常値 0.8-2.4)
  • BUN 55    <前回68> (正常値 16-36)
  • Na   164  <前回173> (正常値 150-165)

良かったこと
・ナトリウム値が正常範囲まで下がったこと
・食欲が増え体重も増えたこと
・貧血もない
残念なこと
・クレアチニン値が上がったこと

今回の診察結果と自宅療養のポイントは下記のとおりです。

  • 水分補給がうまくいっているので、ナトリウム値が下がったのだろう
  • 経口補水は本人の身体に負担がないように、1回の量を調節し、5mlから始める
  • その猫が経口補水に慣れてくると、自分からもう少し水をほしがったりするので、様子をみながら増やすこともOK
  • 給水量や強制給餌などのご飯の量は、一日に必要な量や、目標量にとらわれず、猫の体調や様子を見ながら無理のない量を調節するのがよい

 

 

飼い主のゆれる気持ち

猫に長生きしてほしい、たとえ病気があっても少しでも快適に過ごせるようにサポートしたいと、飼い主は必死になります。
そして必死になるあまり、猫に無理をさせてしまう時もあるのです。
ただ、今回、深く感じたのは「必要量や目標数」にこだわりすぎず、「猫の体調や気持ち」に寄り添いながらサポートすることがとても大切だと痛感しました。
必要摂取カロリーを強制給餌することなどで、飼い主が安心することもあります。
けれでも、自分が安心することよりも、ミータコが快適に過ごせることが私にとって重要なはず。
無理をしても治る病気でないのならなおさらの事、ミータコに寄り添いながらサポートをしてゆきたい。
そう思い直した一週間でした。